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三島の飲食店で新人研修にVRシステム導入 コストと「むら」を解消

VR研修をする社員と、VR画面を示す西原社長と山本社長

VR研修をする社員と、VR画面を示す西原社長と山本社長

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 「にしはらグループ」(三島市富田町)が6月1日から、新入社員研修にVRシステム「スマート接客トレーニングVR」を導入した。

VR研修の様子

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 県東部を中心にラーメン店「一番亭」や豚カツ専門店「かつ銀」、お好み焼き店「ぼて福」3ブランド18店を運営する同グループ。これまで、新人研修は実際の職場で実務を通して必要な知識やスキルを学ぶOn the Job Training(OJT)方式で行っていた。

 今回導入した「スマート接客トレーニングVR」は「casaliz(カサリス)」(沼津市高島町)と共同開発。仮想空間にCGでグループ各ブランドの店内を再現し、注文の聞き取りなどの接客をVRでロールプレーイングする。応答の声の大きさや、ピッチ、イントネーションなどの細部をチェックすることができ、録画した内容を教育スタッフと確認することもできる。

 同グループの西原洋平社長は「OJT方式の研修は約50~100時間かかるが、このシステムを使うことで約30時間に短縮することができ、指導者の人件費削減にもつながり、グループで年間500万円の削減になる。店舗共通の研修システムを導入することで、指導者による属人化やむらもなくなっていく」と話す。

 カサリスの山本直弥社長は「現在はしゃべることに特化したシステムだが、おじぎやお茶の出し方など動きにフォーカスしたトレーニングも追加できる。体験者の声を聞きながら、改善を重ねていきたい」と話す。

 西原さんは「デジタルを導入して社員や利用客の幸福度が上がる、意味あるDX化をしていきたい」とも。

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