三島市中心部にあるコワーキングスペース「ワーカーズリビング三島クロケット」（三島市本町）が7月1日から、新サービス「リモートミーティングルーム」の提供を始めた。

リモートミーティングルームで使われているKAKINEの様子

　同施設は、短期・中期に三島にやってくるワーケーション利用客をメインに取り扱う。フリーアドレス席22席のほか、月額制の個室ブース7室を備える。

　リモートミーティングルームは、施設2階の一室を活用した個室で、個室内には「伊藤工業」（沼津市大諏訪）の製作したフレームデスク「KAKINE（カキネ）」の特注モデルを導入する。同商品はフレームに複数枚のモニターを設置でき、フレーム内に電源やUSBなどのケーブルを収納できるのが特長。通常のKAKINEと異なり、中央部分にウェブカメラや照明などを設置するスペースを作り、通常よりも見栄えのする映像を撮影することもできる。音漏れも少なく、映像・音声によるリモートミーティングに特化した部屋となっている。

　伊藤工業の伊藤博高社長は「近年リモートワークの需要が高まり、リモートで打ち合わせをする必要が増えてきた。従来鉄工所は発注を受けて生産を行うのがメインだったが、このデスクをきっかけにメーカーへと成長させていきたい。その過程で認知度上げるためにクロケットと協業し、KAKINEのショールームとしてコラボレーションした」と話す。

　施設はカメラと照明を用意しているので、ノートパソコンやタブレットだけ持ち込めば利用が可能。同施設管理人の山森達也さんは「リモートでの会議ニーズは都心よりも地方の方が高まっているが、住宅や職場の環境では十分な環境が用意できない人が多い。商談やセミナーなど『魅せる打ち合わせ』で使ってもらえれば」と期待を寄せる。

　利用料金は1時間＝550円。「コワーキングスペースにはまだ設置されていない設備。今後は利用者と一緒に利用方法を模索していきたい」（山森さん）とも。

　営業時間は10時～18時。水曜・日曜・祝日定休。