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三島でアーティストがワーケーション企画 アートの力で地域の魅力発信

山森さん(左)奥野さん(中央)関根さん(右)戸塚さん(PC画面)

山森さん(左)奥野さん(中央)関根さん(右)戸塚さん(PC画面)

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 三島市内で11月28日から、アーティストが短期滞在し地域の魅力発信や創作活動に取り組む「マイクロ・アート・ワーケーション」が始まった。主催は「アーツカウンシルしずおか」。

奥野さんの「リーディング・カフェ」の様子

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 アーティストが「旅人」となり静岡県内各地で約1週間のワーケーションを行う企画。県内の移住や空き家の活用に取り組む16団体がホストとして、アーティスト64人を迎え入れ、地域との橋渡しをする。アーティストは、滞在する地域の魅力をウェブサイト「note」で発信する。

 三島市では「シタテ」(三島市大社町)がホストとなり、俳優の奥野晃士さん、キュレーターの戸塚愛美さん、俳優で食クリエーターの関根愛さんを迎え入れた。

 同社社長の山森達也さんは「今取り組んでいる事業では三島への移住者や関係人口の増加を目的にしている。マイクロワーケーションでアーティストが三島に滞在することで、より多くの方に三島の良さが伝わると思い、ホストを務めることにした」と話す。

 静岡県の演劇集団「SPAC」の俳優として21年活動している奥野さんは、今回の滞在で三島市内の学校へのワークショップや、演劇の台本を一般の参加者と読み合わせる「リーディング・カフェ」などを行う。奥野さんは「コミュニケーションのスキルアップをテーマにワークショップをしている。これまで培ったノウハウを県民に還元していきたい。三島滞在で、演劇を通して人と接する機会が持てたら」と話す。

 伊東市出身で鎌倉在住の関根さんは「学生時代は三島の高校に通っていたので、なじみのある場所。滞在中は山森さんに紹介してもらった三島市内の5人の家を訪問し、家で一人きりで食事を取る様子を映像に収める予定。三島を『食』から見つめ、三島で暮らし、生活している人の魅力を伝えることができたら。アートだからできることがあると思う。普段誰もがしている『食べる』ということも、見方を変えると面白い。アートは視点を変える力を持っていると思う」と話す。

 山森さんは「人と地域を繋げていきたい。アートを通じて人と地域、普段繋がらないつながらない人たちが繋がるつながればといいなと思う。出合いだけでなく、価値観の交換もできるといい」とも。

 「ワーカーズリビング 三島クロケット」(三島市本町)で「ビシネスに活(い)きる頭と心をほぐすアート三夜」と題したイベントも行う。12月1日は奥野さんによる「演劇手法を用いたコミュニケーションスキル」を開催した。4日は戸塚さんによる「現代アートの楽しみ方」、5日は関根さんによる「Most of the time, I ate alone ~ほとんどの時、私はひとりで食べた~ ワーク・イン・プログレス」を予定する。

 開催時間は4日=18時30分~20時30分、5日=18時~20時。参加無料。

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