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三島にスタートアップスタジオ「LtG」 地域と世界が交差する施設に

「地域から若い人を世界に巣立たせたい」と話す河田社長(中央)

「地域から若い人を世界に巣立たせたい」と話す河田社長(中央)

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 創業・起業を応援する施設「LtG Startup Studio」(三島市大社町)が11月12日、三嶋大社前にオープンした。

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 2013(平成25)年に商業施設「大社の杜みしま」として利用されていた施設を再活用した同施設を三島市から新たなビジネスを創出するプラットフォームと位置付け、施設運営会社の加和太建設(三島市文教町)、三島市、三島商工会議所、静岡銀行、三島信用金庫の5者で「若者の創業支援に関する連携協定」を結び、地域全体で支援体制を整えている。

 入居者は、起業予定者のほか、アウトドアブランド、映像製作業、起業経験者などさまざま。「創業支援チーム」を組んで起業者の支援を行う。

 施設内にはワーキングスペースをはじめ、ダイニングスペース、ミーティングルーム、サウナルームなどを備え、コミュニケーション促進を目指す。

 加和太建設の河田亮一社長は「三島の街を活性化させるためには今まで住んでいた自分たちが活用するのはもちろん、新たな人たちが事業を興すことが重要と考えた。今までIT人材の交流やワーケーション活性を行ってきたが、この地域から世界に注目される人材を育成するきっかけを作るためこの施設を作った」と話す。

 施設入居時は、スタッフとの面談とビジネスプランのプレゼンテーションで審査を行う。現在数組の起業者が入居しており、これからも積極的に入居者を募集していくという。

 河田社長は「地域ゼネコンの意味をアップデートするための事業。地域の建設会社が地域に資源を集中して投下することで、地域から世界を狙う若い人が巣立ち、世界的な企業があえて地域に機能を移すような環境を作っていきたい。起業を目指す人たちのアイデアや思いを参考に、自身たちが展開する事業のヒントをもらうなど、相互効果を期待したい」と意気込む。

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