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修善寺でIターン促進企業見学ツアー企画-「実は地方には仕事がある」

客室で女将の説明を聞く参加者たち

客室で女将の説明を聞く参加者たち

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 伊豆市の修善寺を中心に1月14日「伊豆市Iターン促進事業 企業見学ツアー」が開催された。

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 伊豆市内にある事業所を見学し、現場の人々から地方における仕事の仕方などを聞いて、地方の魅力を知ってもらおうと開く同ツアーは今回が初めて。

この日は、大学生や地元地域で活動する女性、メディア関係者など8人が参加した。

 ツアーでは、観光客の人気を集める修善寺の高級旅館「柳生の庄」(伊豆市修善寺)を見学。同館おかみの長谷川さき子さんが、施設の案内だけでなく各スタッフの1日の労働や役割などを紹介した。

 長谷川さんは「修善寺の旅館業は、従事者の高齢化に伴い、人手が足りない状況。東京の専門学校などにも求人を出すなど工夫をしているが、ホテル業と異なり重労働のイメージが強い。利用客をもてなすという仕事のやりがいや楽しみをこのツアーを通じて、もっと多くの人に伝えられれば」と話す。

 ツアーを企画・運営するNPO法人「サプライズ」の森嶋康代さんは地域雇用の現況について、「報道などでは仕事不足で人口流出と言われているが、伊豆市では慢性的な人材不足で悩む業種も多い。実は仕事は多くあり、そのイメージを払拭(ふっしょく)するために今回のツアーを企画した」と話す。

 現在伊豆市では、主要産業である観光業のほか、介護分野での求人が多くあるという。森嶋さんは「都心で見受けられる業種は少ないが、観光業などは実に魅力のある仕事。今回のおかみの説明で実際にイメージが変わったという参加者の声も聞いた」とツアーを振り返る。

 今後について、年内にも次なる企画を考えているという森嶋さんは「田舎で働き暮らすことは決して便利で楽ではないが、自然や人の魅力を感じながら、とても豊かな暮らしを送れると思う。ぜひこのツアーでそのきっかけを感じてくれれば」と話す。

 次回ツアー予定はサプライズのホームページで告知する。

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