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沼津の廃校プール跡活用した養殖場で「海ぶどう」販売へ

(左から)永井社長と養殖場長の庄司さん

(左から)永井社長と養殖場長の庄司さん

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 「Rカンパニー」(長泉町南一色)が12月1日、廃校のプール跡を活用した養殖場「しずおか海ぶどうLABO」(沼津市内浦三津)で、海ぶどうの販売を始めた。

「ふじ山 海ぶどう」

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 2021年3月に廃校となった内浦小学校のプール跡を活用した「海ぶどうの養殖場」を運営する同社では現在、水を抜いた25メートルプールをビニールハウスで覆い、水槽を9基設置。約200メートル先の内浦漁港から運んだ駿河湾の海水の水温を24度以上に保ち、海ぶどうの陸上養殖に取り組んでいる。

 「Rカンパニー」の永井良太社長は長泉町出身。もともと三島市内で飲食店を経営していたが、2017(平成29)年に沖縄県宮古島に移住。2018(平成30)年から海ぶどうの養殖事業「グリーンキャビア宮古島」を始め、現在は年間約3トンの海ぶどうを出荷しているという。

 永井さんは「寒いのが苦手で宮古島に移住した。現地で偶然海ぶどう養殖業をしている方に会い、事業を引き継いだ」と振り返る。

 同社では現在、「グリーンキャビア宮古島」で育った海ぶどうを沼津の養殖場まで運び養生している。販売は7月末に「JAふじ伊豆」などで始め、今回同養殖場でも販売を始める。価格は、量り売り・100グラム=500円、パック入り・80グラム=500円。

 同養殖場長の庄司昌弘さんは「海ぶどうは寒い場所に保管しておくとしなびてしまう。『しずおか海ぶどうLABO』なら鮮度を保つことができる。取れたてのプチプチ食感の海ぶどうを味わってほしい」と話す。

 永井さんは「沼津産の養殖にも取り組み、データ収集も行っている。この水槽での養殖を成功させ、本州で養殖の技術を広げたい」と意気込む。

 営業時間は9時~17時。

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