清水町立西小学校5年生約80人が2月1日、黄瀬川で護岸工事と河川に関する体験学習とアマゴの稚魚放流を行った。
3月末まで黄瀬川大岡護岸工事を行っている「加和太建設」(三島市文教町)が、子どもたちに護岸工事やインフラ整備、環境保全や河川の危険性などを学んでほしいと企画した。
この日は、完成間近の黄瀬川橋右岸下流の工事現場で、現場所長の芹澤和也さんが児童に同社土木部の仕事内容などを説明した。芹澤さんは「日本の土木技術は世界でもトップレベル。工事現場でもICTやロボットなどの技術が進んでいて、これまで何十年もの経験が必要だったショベルカーの操作などを、経験の少ないスタッフでも担当できるようになってきた。土木は土を造成する仕事だけでなく、GPSなどの発達で宇宙とも交信した仕事に進化している」と話す。
児童たちは座学の後、アマゴの稚魚約1万匹を川に放流した。参加した芹沢翠美さんは「アマゴを間近で見ることがこれまでなかったので、いい経験だった。近くで見るアマゴはかわいかった」、中西達也さんは「宇宙とつながる土木の話などを聞くことができて興味が湧いた。将来は土木の仕事をしてみたい」と笑顔を見せる。
イベントを終え、芹澤和也さんは「土木現場の監督業は危険でマイナスのイメージが強い。今小学生に土木の仕事の魅力を伝えられてよかった。説明した子どもたちの何人かが、将来自分の後輩になってくれたら」と期待を寄せる。