抹茶生産者と飲食店のマッチングイベント「つながる『沼津茶』試食・試飲会」と「抹茶スイーツメニューコンテスト」表彰式が2月19日、リバーサイドホテル(沼津市上土町)で行われた。主催は「沼津Local Food Meeting」実行委員会。
当日は、静岡県東部で製茶業を営む9人で創立した「富士山茶」(沼津市石川)の抹茶を使った酒や軽食、スイーツを試食品として用意。沼津市出身で、銀座「いづく」(東京都中央区)でソムリエを務める富田逸斗さんがレシピを考案したカクテルで、宝永山「水出し抹茶ハイ」「抹茶カクテルスムージー」のほか、白身魚と山芋、レンコン、抹茶を使った「沼津抹茶の丸天」を来場者に提供した。
富田さんは「お茶割りはジョッキで飲むイメージが強いが、ワイングラスでおしゃれに飲むのもお勧め。カクテルスムージーはノンアルコールにもできる。誰でも簡単に作ることができるメニュー。飲食店にこのメニューを取り入れてもらうことで、沼津に旅行に来た人に味わってもらえるようになれば」と話す。
高校生を対象にした同コンテストには47作品の応募があった。グランプリに沼津城北高校・チーム名「AN」の「抹茶クッキーシュークリーム」が、準グランプリに飛龍高校鈴木双葉さんの「抹茶のムースケーキ」が、審査員特別賞に沼津城北高校・チーム名「あんりの」の「和の抹茶ロールケーキ」が、それぞれ選ばれ、頼重秀一沼津市長から表彰状が手渡された。入賞作品のレシピは、「沼津情報・ビジネス専門学校」(西条町)製菓・製パン課教諭の秀浦宣広さんと、洋菓子店「ヴォア・ラクテ」(花園町)が再現し、来場者に提供した。
「家庭部の部活動の一環としてチャレンジした。これからもお菓子作りを頑張っていきたい」とグランプリを受賞した沼津城北高校チーム「AN」の田代菜都美さん。勝又愛心さんは「抹茶を使ったお菓子を作るのは初めてで難しく、試行錯誤を繰り返した。グランプリを受賞できてうれしい」と話す。
「富士山茶」の森光広社長は「富士山の麓にはたくさんの茶畑があるが、お茶の需要が低迷し、耕作放棄地も増えてきている。美しいこの景観をこれからも守っていきたい。地元飲食店などでも沼津産の抹茶を使ってもらえたら」と呼びかける。