ところてんやこんにゃくを製造販売する栗原商店(清水町伏見、TEL 055-975-0098)の季節商品「チョコろてん」が、バレンタインデーを前に販売を伸ばしている。
同店は1963(明治2)年に総業した老舗で、ところてんの製造販売、こんにゃくの卸などを行っている。ところてんに使われるテングサは伊豆半島の名物として知られ、漂着したテングサを拾う方法と異なり、専門の海女たちが海中に潜って漁をするのが特徴。同社の栗原康浩社長は「伊豆のところてんは粘りとコシが強く、風味よくしっかりとした食感が特徴」と話す。
同商品を開発・販売したのは2012年のことで、元来夏場がピークのところてんの販売方法を考えた際に、バレンタイン季節に合わせたのがきっかけ。同商品はところてんにカカオを練り込み、キューブ状にしたものに、チョコレートソースを掛けたもの。味はチョコ・コーヒー・抹茶の3種を用意する。
2012年の発売以降、販売数は好調で、今年はすでに2000個ほどが出荷されたという。栗原さんは同商品のターゲットとして「中高年のカロリーや糖分の気になる人、またメタボリック症候群対策を行っているお父さんに食べてほしい。会社の上司や同僚にも日頃の感謝を込めて贈ってもらえれば」と話す。
今後については「箱根西麓などの特徴のある野菜を生かした商品を作っていきたい。夏の季節だけでなく、一年を通してところてんが愛される商品にしていきたい」と話す。
価格は454円。同店のほかインターネット通販でも購入できる。