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沼津の元地域おこし協力隊が駄菓子店営業再開 バスで「憩いの場」復活へ

(左から)「駄菓子屋&Bar とらちゃん」の石津さん、日吉さん、有田さん

(左から)「駄菓子屋&Bar とらちゃん」の石津さん、日吉さん、有田さん

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 元沼津市地域おこし協力隊の石津太雅さんが3月21日、駄菓子店の営業を再開する。

「トランコ」と名付けた手作りのブランコ

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 2019年9月に「駄菓子屋&Bar とらちゃん」(沼津市内浦重寺)としてオープンした同店。週末の日中は駄菓子店、夜はバー営業を行い、地域住民や観光客に親しまれていたが、2021年11月11日、住宅火災の延焼を受け店舗が全焼した。

 石津さんは2022年、クラウドファンディングで調達した資金で中古バスを購入。地域住民と共にバスを改造し、車内に、小上がり席、カウンター席、立ち飲み用折り畳みテーブルなどを設置した。

 石津さんは「居抜きで使える空き物件などの提案もあったが、子どもたちとの憩いの場だったこの地での再建にこだわった。夢や希望、秘密基地感のある、子どもから大人までワクワクできるバスを店にしようと思った」と話す。

 地元小学5年生の有田義生さんは「以前はこのお店で全財産を使い果たしていたが、店がなくなってしまって財布が重くなった。店がオープンしたらまた財布が軽くなってしまうが、店に通ってたくさん駄菓子を買いたい」と笑顔を見せる。

 同5年生の日吉来晏さんは「とらちゃんの店が火事で焼けてしまった時は、どんなものにも結末はある、これが運命なのかと思った。再建のために父などと協力して、バスの前に設置するブランコを作った。来た人がブランコをたくさん使ってくれたらうれしい」と話す。

 石津さんは「夜のバー営業はゴールデンウイークの営業再開を目標に準備を進めている。地域住民と観光客が交流する場にしていきたい。関わっていただいた人たちには『ありがとう』の言葉では伝えきれないほど感謝している。一度でもこの店に来てくれたら家族。いつでも気軽に遊びに来てほしい」と話す。

 プレオープン期間(3月18日・19日)の営業時間は13時~17時、オープン日は3月21日。営業時間は11時59分~17時。

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