「幼魚水族館」(清水町伏見)で3月25日、第1回「卒魚(そつぎょ)式」が行われた。
卒魚生を輩出した水槽に、新入生の稚魚・幼魚を案内する鈴木香里武館長【関連写真4枚】
2022年7月7日にオープンした同施設。オープン時に「入学」したメジナなど15種類50匹の稚魚・幼魚が成長したため、八景島シーパラダイス(横浜市)に「進学」し、展示される予定という。
卒魚式では清水町長による来賓者お祝いの言葉や、同館の鈴木香里武館長と広報の石垣幸二さんによる「卒魚生との思い出トークショー」があり、保育園児の卒業ソング、鈴木館長からの「卒魚生へ贈る言葉」などが披露された。
鈴木館長は「立派に成長した卒魚生たちの新たな船出をうれしく思う。水族館自体も生まれたての幼魚だったが、水槽でキラキラ舞い泳ぐ皆さんが理想の水族館へと導いてくれた。小さいからこそ伝わる魅力と、お客さんが見守りみんなで育てるつながりの輪が広がった。第二の『魚生(ぎょせい)』が生き生きとみずみずしくなることを願っている」と話した。
来場した池谷雪ちゃんは「幼魚水族館には年間パスポートを使ってこれまで20回ほど来ている。私も今年卒園し、4月から小学生になる。卒魚は寂しいけれど、また幼魚を見に来たい」と話した。
石垣さんは「来年以降も毎年3月に卒魚式を行う予定。今後、日本固有の魚を海外の水族館などにも提供していけたら。その際は成長した幼魚を9月にグリーンカードで留学させたい」と笑顔を見せる。