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沼津のカヤック講師が「ハンモック店」 母親世代に日々の癒やしを

ハンモックでくつろぐ上野さんと、スタッフの林さん

ハンモックでくつろぐ上野さんと、スタッフの林さん

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 ムラブリハンモック専門店「ReLife」(沼津市下香貫柿原)が3月21日、沼津の牛臥海岸にオープンした。

カラフルなハンモックたち

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 沼津市出身で、カヤック、カヌー、スタンドアップパドルボード(SUP)講師の上野裕晃さんが自宅を改装して営業する同店。「ムラブリハンモック」はタイの山岳民族であるムラブリ族が作ったハンモック。築60年以上の自宅の1階部分を改装したという広さ約12畳の店内には、ベッド型やチェア型のハンモック約30点が並ぶ。

 上野さんは「アウトドアがブームの近年は低価格帯のグッズも出回ってきたが、消費される道具も多く、生産者の顔が見えないグッズが増えた」と話す。「最初は出店する気も薄かったが、自宅を清掃・整理したところ広いスペースができたため、予約制だが、この場所で生産者の顔の見えるムラブリハンモックを販売してみようと思った」とも。

 ムラブリハンモックの製造を手がけるムラブリ族は、近年の環境変動により居住していた山岳地帯を追われた民族。上野さんによると、最少で300人程度にまで減り、民族の存続が危ぶまれていたが、現在は天然素材を使った手織りのハンモックをフェアトレードで販売することで生計を立てており、人口も増えたという。

 上野さんは「静岡県東部では初のムラブリハンモック専門店。細部までしっかりと作り込まれていて、100キロ程度の加重ではびくともしない。主婦層にこのハンモックでリクライニングしてほしい。家庭の中で絶え間なく動いているのは主婦。コーヒーやお茶などを飲みながら、ハンモックでつかの間の休息をとってもらえたら」とも。

 「今後はさらに店舗改装を進めていき、ハンモックの居心地の良さを発信していきたい。予約制なので忙しい主婦の人にもゆっくり過ごせる空間と商品を提供していきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~19時。事前予約制。予約は同店インスタグラムで受け付ける。

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