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沼津のデザイン会社がシェアスペース運営 「余白の自由」デザインした作りに

会社と同施設を建てる際に作ったの未来予想図を持つ、津賀さん。

会社と同施設を建てる際に作ったの未来予想図を持つ、津賀さん。

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 沼津市でデザイン業務を行っている「サンディオス」(沼津市岡宮)が9月1日、シェアスペース「creative base Think」をオープンさせた。

「Think」の庭の様子

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 同社は先代社長で、かつて「のっぽパン」の製造元だった沼津ベーカリーに勤めていた三宅勝さんが1985(昭和60)年に創業。現在ののっぽパンの原案を作ったのは三宅さんが社員時代に担当したもので、独立後も商品パッケージを中心としたデザイン業務を行ってきた。

 現在の社長・津賀由布子さんは、三宅さんの次女で、2013年に事業継承。現在は津賀さんやスタッフたちによるマーケティングによるアプローチを加えたデザイン業務が好評を得て、年間300件以上の案件にスタッフ10人で取り組んでいる。

 今回オープンした施設「Think」は、2020年に本社を移転した際に建物の1階部分114平方メートルを活用した空間。フロアにはアイランド式のキッチンやテーブルと椅子10脚、芝生を敷き詰めたおよそ50平方メートルの庭では、バーベキューやハンモックによる昼寝もできる。

 津賀さんは「オフィスの移転作業やコロナ禍の業務体制を整えるのに1年かかってしまった。使い方は自由で。自宅で仕事をできない人や家事を忘れて避難する人などにも来てもらえる」と話す。

 現在はドロップイン専用のスペースとしての利用を検討しているが、今後は食事会や勉強会、地域の人間を対象にしたマッチングイベントを計画しているという。

 津賀さんは「あえて制限を設けるず参加者や利用者の自由に任せてみたい。デザイン業務でも余白と同じで、余白から想像力をかき立たせてもらい、人々に新しい解釈と理解を得てもらえれば。ここから新しいものを生み出していき、それが成長していくきっかけを作りたい」と話す。

 営業時間は、9時~12時、14時~17時。料金はは2時間=700円。

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