クラフトビールとフルーツ発泡酒醸造所「fete(フェット)三島醸造所」(三島市一番町)が4月21日、オープンする。
同醸造所は、沼津市西浦産のレモネードを使った「西浦レモネードIPA」、オレンジの香りとスパイシーな苦みが特徴の「グレースアンバーラガー」、水出しアイスコーヒーのような香ばしさと軽い飲み口が特徴という「グラティチュードスタウト」、ホップ由来の南国系フルーツとグリーンハーブの香りが特徴の「メルシーペールエール」「ルメルシーセッションIPA」の5種類を、醸造所併設のレストラン「allez(アレ)」や系列店の「aiai(アイアイ)」(沼津市大手町)などで提供する。
運営会社「アイアイダイニングス」(沼津市大手町)の立川妙紀専務は「系列のレストランで10年ほど前から『ベアードブルーイング』のクラフトビールを取り扱っている。地元食材を使ってビールを造る姿勢に感銘を受け、いつか自分たちでもやってみたいと思っていた。コロナ禍でしっかりと時間を作ることができたため、3年の準備期間を経て醸造所をオープンした」と話す。
ビールは、東京都内のクラフトビール工場での修業経験を持つ高橋美咲さんが醸造を担当する。立川専務は「ビール愛が強く、若さがありエネルギッシュな女性醸造家がいると知人から紹介を受け、高橋さんに声をかけた。彼女と一緒に意見交換しながら、新しくて自分たちがほしいと思うビールを追求していきたいと思った」と話す。
高橋さんは「苦みやアルコール度数などが突出しすぎず、料理とのペアリングが楽しめるビールに仕上げている。これからも地元の人たちに愛されるビールを造っていきたい」と意気込む。
レストラン「allez」の営業時間は、平日=17時30分~23時、土曜・日曜・祝日=12時~14時、17時30分~23時。