イベント「風呂上がりところてん専用ところてん試食会」が6月10日、沼津にある温浴施設「沼津・湯河原温泉 万葉の湯」(沼津市岡宮)で行われる。主催は伊豆ところてん倶楽部(クラブ、清水町伏見)。
主に伊豆半島のところてん製造メーカーが中心となって2008(平成20)年に結成された同クラブ。クラブのゆるキャラ「ところてん衛門」の開発や、6月10日の「ところてんの日」制定など、ところてんの利用と認知拡大で活動してきた。
当日は、会員がところてんを無償で提供。ところてんのたれに沼津市戸田地域で自生するタチバナをピューレ状にして配合した「風呂上がり専用ところてん」を提供。タチバナは日本原産のかんきつ類で、日本書紀には「不老不死の実」と記載されている。
今回はタチバナのピューレをタレに配合していて、ピューレを開発した「スプレッド企画」(伊豆の国市原木)の袰岩敬蔵さんによると「タチバナは小粒で種が多く、加工するのが難しいとされてきた。果実を酵素の技術で溶解することに成功した。加熱処理や果汁と異なりタチバナのビタミンCや食物繊維やクエン酸などの栄養素を損なわずに配合できた」と話す。倶楽部代表の栗原康浩さんは「酸味の奥に苦みがあり、大人の味わいになった。風呂上がりの水分補給にもちょうどいい」と話す。
イベントでは同倶楽部マスコットキャラの「ところてん衛門」の握手・撮影会を実施。会員の宮川真由美さんは「ところてんに苦手意識を持っている人に食べてもらいたい。伊豆産のところてんは臭みが少なく、食べやすい。」と参加を呼びかける。
開催時間は11時~14時(ところてんがなくなり次第終了)。万葉の湯入館料が別途必要.。