
伊東市保健体育センター(伊東市玖須美)で2月22日、「第3回全日本まくら投げ大会 in 伊東温泉」が開催された。
今回で3回目となる同大会。大会のきっかけは伊東高校城ヶ崎高校の学生が2010年、「デザセン2010」(全国高等学校デザイン選手権大会)で「枕投げのすすめ」を提案し受賞したことがきっかけ。その後、観光振興と伊東市のPRを目的に、伊東市や観光協会などが協力し、同大会を開催。
当日は「大学対抗の部」「一般の部」「子供の部」の3部門で開催。ルールは各チーム5人から成り、鉢巻きをした「大将」に枕を先に当てたチームが勝利。1試合の時間は2分で、3セットで勝敗が決まる。
枕投げらしいルールもあり、対戦相手が「先生が来たぞ!」とコールすると、チームメンバーは正座で座り10秒間動けない状態になる。制限時間内には大将が相手陣地にある枕を回収することが可能になるユニークなものも。布団を壁にして相手側の攻撃を防ぐ「リベロ」の存在など、大会3回目にしてルールの改正もわい統一した。
応募数は約60組あり、その中で抽選に選ばれた子ども6チーム、大人20チームが枕投げの競技に参加。浴衣姿の参加者は、日頃のストレスを晴らすように枕を思い切り投げ込んだ。
決勝戦は地元高校生チームと、伊東在住で伊東市立西小学校の保護者たちが集まったチーム「Bカッパーズ」。接戦の末、Bカッパーズが3回目の王者に輝いた。
優勝について、同チームの渡辺哲也さんは「昨年は決勝トーナメントで初戦敗退したので、今年は優勝したかった。リベロの布団のカードがなくなるときが勝負時と思い狙っていた」と話し、優勝については、「市内のイベントに積極的に参加し、大人たちが一生懸命楽しんでいる姿を子どもたちに伝えることができた。来年の連覇を目指していきたい」と意気込む。優勝者には賞金10万円と来年の出場権が授与された。
同大会を企画担当した伊東市観光課の肥田光弘係長は「日常ではやっていけない行為だが、スポーツ競技にすることにより、楽しみながらも思う存分できるようにした。今後は2日間の日程にするなど、より多くの人が枕投げを楽しんでもらえる大会に成長させていきたい」と話す。