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歴史民俗資料館で「絵はがき展」 沼津大火前の貴重な絵はがきも

展示物の絵葉書を説明する小松さん歴史民俗資料館で「絵はがき展」 沼津大火前の貴重な絵はがきも

展示物の絵葉書を説明する小松さん歴史民俗資料館で「絵はがき展」 沼津大火前の貴重な絵はがきも

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展示企画「絵葉書(はがき)で見る100年まえの沼津」が現在、沼津市歴史民俗資料館(下香貫島郷)2階展示室で開催されている。

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 市制100周年を記念した同企画展。1923(大正12)年前後に撮影された沼津市の前身である沼津町・楊原村の絵はがき約100点を展示する。

 展示する絵はがきに見られるのは、両町・村を分ける狩野川に架けられた御成橋や永代橋、黒瀬橋など。1925(大正15)年に起きた大火災「沼津大火」の前後で、大手町交差点などの駅前通りの道路等が一変している様子なども分かる。沼津の海で当時流行していた「クロダイ釣り」をする人々の姿、東郷平八郎が東宮御学問所の総裁として昭和天皇を教育する際に宿泊した三島館などの絵はがきも展示している。

 絵葉書のほか、当時の地図も写真と共に時系列で展示。正午を知らせる空砲を打つ「午砲台」の姿が映っている写真について、同館学芸員の小松大介さんは「合併前は千本の長谷寺にあったが、合併後は両町・村の中間点となる市場町、現在のあゆみ橋付近に移ったことなどが地図を見ると分かる」と話す。

 小松さんは「大火の前後の写真や地図を見比べて、沼津の街並みの移り変わりを実感してほしい」と来館を呼びかける。

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