東京パラリンピック車いすラグビー競技銅メダリストの若山英史さんの講演会が7月20日、沼津市立沼津高校（沼津市三枚橋）で行われた。

若山さんの銅メダルを見学する生徒たち（関連写真3枚）

　講演会には全校生徒約800人と同学校卒業生などが参加。同校卒業生の若山さんは車いすラグビーのルールや魅力などについて話した。　

　若山さんは19歳の時、事故でけい椎を損傷し、リハビリ施設で車いすラグビーを始めたという。2012 （平成24）年、ロンドンパラリンピックと2016（平成28） 年、リオデジャネイロパラリンピックの日本代表選手として出場。2021年の東京パラリンピックでは銅メダルを獲得した。

　若山さんは「周りの人の支えに感謝すること。自ら動き、いろいろなことにチャレンジしてほしい。人と比べず、ポジティブな発想をすることが大切」と話す。

　講演会後、生徒たちは「日本代表選手の話を聞ける機会は貴重だった。ポジティブに考えるよう、若山さんを見習おうと思った」「スポーツをしているので、緊張せず普段から自分に自信が持てるよう練習を頑張ることに共感した。これは受験でも同じだと思う。事故後、後ろ向きになってしまう状況になっても、立ち上がって活躍している若山さんの姿は受験生の励みになる」と話していた。