沼津西高(沼津市本千本)と聖隷沼津病院(本一丁田)のコラボレーションプログラム「看護医療の職業体験プログラム」が7月18日から26日にかけて行われた。
同プログラムは同病院が企画。主に看護医療系に進路を希望する同校生徒約50人が同病院を訪れ、職業体験と現場で働く人達の声を聞く機会を持った。高齢化率等により医療ニーズが高く、医療人材確保が大きな課題となっている沼津市周辺地域において、若い世代に医療を知り身近に感じてもらいたいと、隣接している同校にコラボレーションによる職業体験プログラムを提案した。
26日のプログラムには看護系を目指す8人の生徒が参加。ナース服に着替えた生徒たちは、産婦人科、内科などの病棟で職業体験に臨んだ。
在宅復帰に向けて診療、看護、リハビリ等を行なう地域包括ケア病棟を体験した松尾未歩さん(2年)と森野万葉さん(同)は「浴槽で患者さんの足を洗う足浴を体験した。患者さんの靴下を脱がせるのは、自分で脱ぐのとは違い、おぼつかなかった」と話す。
職業体験後には、渡邉洋子看護部長ら各病棟の看護師代表が生徒達に仕事内容を説明。大学生活、看護実習、同病院独自の奨学金制度などについて生徒たちの質問に答えた。渡邉部長は「看護師はいろいろな人たちと話をするので、コミュニケーション力が求められる。看護師になると世界が狭くなりがちなので、学生のうちに医療とは違う分野のアルバイトをするなど、世の中のことに目を向けることも大事」とアドバイスした。