沼津在住の造形作家・野口大さんによる作品展「鉄の造形作家 野口大 作品展」が10月20日、沼津ラクーン(沼津市大手町)8階で始まる。
看板店経営の傍ら、造形作品制作を行っている野口さん。2018(平成30)年ごろから番線と呼ばれる鉄骨の荷物を縛る針金で帽子スタンドや、猿、ロボットなどを作り始めた。その後、看板製作の際に出た廃材の鉄を使い、鉄板と針金を組み合わせた生物を作り始めたという。2021年に開催された「第39回サインアートコンクール」造形の部では静岡県知事賞を受賞した経歴を持つ。
同展では鉄のパーツを組み合わせて作った全長約80センチのスズメバチや、龍、ギラファノコギリクワガタ、カマキリ、ヤモリなどの造形作品25点を展示するほか、制作風景の動画放映も行う。10月22日は「鉄の造形と鉄の響き」と題し、スチールパン奏者の伊澤陽一さんを招きスチールパン演奏会を開く。
野口さんは「ラクーン8階の窓からは晴れた日に富士山が奇麗に見られる。鉄の龍越しに見る富士山の縁起のいい景色を写真におさめてもらえたら。このような広いスペースでの個展は初めて。スチールパンの楽器の作り方と鉄の造形作品の作り方は通じるものがある。美しいスチールパンの音色も楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時~18時(22日は16時まで)。スチールパン演奏会は10月22日13時30分~。入場無料。10月22日まで。