「第13回展覧会 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会『日本刀の匠(たくみ)たち』」が10月28日、佐野美術館(三島市中田町)で始まった。
日本刀の作刀や研磨の技術を競う公募展で、作刀・刀身彫刻、研磨、刀装の3部門の入賞約60点を展示する。今回初めての巡回展として「坂城町鉄の展示館」(長野県)に続き佐野美術館で展示する。
特別展示「佐野美術館の名刀」と、コラボ展示「佐野美術館×刀剣乱舞ONLINE」も同時開催。
幼少の頃から徳川家康に仕え、数々の合戦で傷一つ負わなかったといわれる本多忠勝のやり「蜻蛉切(とんぼきり)」や刀工・江義弘の作とされる刀「松井江(まついごう)」などの刀剣や拵(こしらえ)、刀装具など約80点や、刀剣男士(刀剣乱舞のキャラクター)蜻蛉切と松井江の等身大パネルと描き下ろしイラストの展示、展覧会オリジナルコラボグッズの販売などを行う。
沼津市から訪れた秋山紫音さんは「刀剣乱舞がきっかけで日本刀に興味を持つようになった。佐野美術館で日本刀を見るのは2回目。間近で見る本物の刀はとても美しい」と話した。
同館広報グループ長の深沢香奈さんは「本物の日本刀を目にする機会はなかなかないと思う。この展覧会がきっかけで、後世に日本刀を伝える人が生まれたり、文化の発展につながるきっかけになったりすれば」と話した。
開館時間は10時~17時。木曜休館(11月23日は開館)。入場料は、大人=1,100円、小中高生=550円。12月17日まで。