プラハ・チェンバー・バレエ団日本公演が12月3日、長岡総合会館(伊豆の国市古奈)で開催された。
午前と午後の二部制で行われた同公演には約690人が来場した。このほか、事前イベントとしてバレエの指導会を開催。県東部の小中高生や首都圏の学生など約25人が参加した。
上演されたのは現代舞踊のオリジナル作品。公演の誘致に関わった大谷美香子さんは「本場の舞台芸術を伊豆の人たちに届けたかった」と話す。美香子さんは夫の修一さんとともに、伊豆の国市で2001年からバレエ教室「コンセルヴァトリー・オブ・ダンス」を主宰している。2人はアメリカやヨーロッパ諸国でバレエを学び、修一さんはチェコ・モラビア国立バレエ団の団員を務めた経歴を持つ。
美香子さんは「世界の多様な環境や価値観に触れることで、子どもたちに自分らしく生き抜く力を育んでもらいたい。バレリーナを目指す一部の生徒だけではなく、地域の子どもたちが海外文化に触れる機会を作れることは意義深い」と話す。
三島市から訪れた小学4年の女の子は「現代舞踊を見るのは初めて。習っているクラシックバレエでは見たことがない不思議な動きに驚いた。手や足がどうなっているのか、じっくり見るのが面白かった」と話した。