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沼津で豊橋の中学生が修学旅行 プラごみ再生体験でSDGs学ぶ

射出形成機体験をする生徒たち

射出形成機体験をする生徒たち

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 愛知県の豊橋市立本郷中学校3年生61人が11月5日、修学旅行で沼津を訪れ、千本浜海岸でごみ拾いとプラスチックごみ再生体験を行った。

プラスチックを再利用して作ったキーホルダー

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 同校によると、2年生でSDGsの基礎を学び、3年生の修学旅行で総合学習としてSDGsに取り組む機関や企業を訪れているという。

 同校を受け入れたのはIT企業「アーティスティックス」(沼津市高島町)と、イベント「サバーソニックアジロックフェスティバル(通称サバソニ)」実行委員メンバー。アーティスティックスはSDGsへの取り組みとして、6R県民運動への参画や海洋ごみ問題に取り組むサバソニの活動を支援している。長岡善章社長は「本郷中学校が2泊3日の修学旅行の日程で、愛知から山梨に向かう道中でSDGsに取り組む企業を探していたところ、弊社を見つけていただいた」と話す。

 この日は、アーティスティックス社員でサバソニ実行委員メンバーの加藤龍さんが海洋プラスチックゴミ防止6R県民運動やサバソニのこれまでの活動について生徒に講演した後、2班に分かれてビーチクリーンとプラスチック再生体験を行った。

 生徒たちは、同団体が昨年クラウドファンディングを通じて、オランダから始まったプラスチックリサイクルのオープンソース「PreciousPlastic」を参考に製作した射出形成機と、沼津工業高校の生徒に依頼製作したプラスチック粉砕機を使って、ペットボトルのふたからキーホルダーを作った。

 生徒からは「海でのSDGsの活動について教えてもらい感謝している。知識が深まった」「ごみの分別やエコバッグの持参、海を守る活動団体への募金をしたい」などの感想が寄せられた。

 サバソニ実行委員長の武智一雄さんは「中学生は楽しくごみ拾いやリサイクルを体験してくれた。海洋問題について考え、生徒たちの口から今後取り組んでいきたいことの発言があってよかった」と話す。

 長岡社長は「生徒たちは積極的にリサイクルを体験してくれた。これから学生時代にSDGsを学んだ子が社会に出てくる。SDGsについて分からないという経営者もまだまだいるが、さまざまな世代がSDGsを学ぶきっかけになれば」と話す。

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