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沼津の高校生がプラスチック粉砕機製作 「サバソニ」実行委がプラごみリサイクル工場設立へ

粉砕機の受け渡しを行う高校生たちと、実行委員会

粉砕機の受け渡しを行う高校生たちと、実行委員会

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 沼津工業高校(沼津市下香貫八重)で2月10日、同校が「サバーソニックアジロックフェスティバル」実行委員会から製作を依頼されたプラスチック粉砕機の引き渡しが行われた。

粉砕機の様子

 同イベントは2017(平成29)年、アジやサバなどの魚好きが集まり、駄じゃれなどを活用して地域を盛り上げる食のイベントとして始まった。公式あいさつは「おつかれサバです」「アジがとうございます」で、2018(平成30)年には、サマーソニックを運営するクリエイティブマン(東京都渋谷区)から「非常に面白いことをやっている」と、サバーソニックの「公認」をもらっている。

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 2019年には延べ2万人が来場するイベントに成長し、一定の成果を上げたが、海洋ごみ問題に向き合うため実行委員会は2020年から「WE DON’T WANNA KILL THE OCEAN(私たちは海を汚染させない)」をテーマに海洋資源保全と海洋ごみの削減を目指し、伊東市内や沼津市内を中心にイベントやセミナーなどの活動を行っている。

 昨年、クラウドファンディングで、海に廃棄されたプラスチックごみの削減と再生をするリサイクル工場「プレシャス・プラスチック・ファクトリー」設立のための資金を調達。約360人から約230万円の支援を受け、設立に向けた準備を始めた。

 実行委員会は同校にプラスチック粉砕機の製作を依頼。機械科の3年生4人が課題研究の授業の一環として、昨年6月から製作を始めた。同校教諭の青野浩行さんは「粉砕機を作るのは初めて。自身も一から勉強しながら外国語の設計図やユーチューブを参考に、約7カ月かけて完成させた」と話す。

 粉砕機のハンドルには実際に船の操縦に使われていたかじを使用。製作を担当した機械科3年生の河田太一さんのアイデアで、実行委員会「漁労長」の加藤龍さんが知人を介して産廃業者から船の解体時に譲り受けたという。

 機械科3年生の渡邉創さんは「一番手間がかかったのは組み立て。かみ合わず、何度もバラして組み立てを行った」と話す。

 受け渡しとなった当日は、生徒たちから説明を受けた後、実行委員会のメンバーと生徒たち関係者らが記念撮影。今後について、実行委員会「船長」の武智一雄さんは「体験学習などに活用予定。今後ワークショップなどを行いながら、プラスチックごみを減らすことにつなげていきたい」と意欲を見せる。