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三嶋大社近くに「ジンジャーブックス」 元書店員がアート中心に選書

「地元の人が散歩ついでに立ち寄ってもらえたらうれしい」と話す店主の岩村さん

「地元の人が散歩ついでに立ち寄ってもらえたらうれしい」と話す店主の岩村さん

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 書店「ginger books cafe(ジンジャーブックスカフェ)」(三島市芝本町)がオープンして1月20日で1カ月がたった。

店舗外観

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 21平方メートルの店内には約400冊の新刊と古書を取りそろえる。小説やエッセーなどの一般書籍のほか、アートブックが4分の1を占めるのが特色。長泉町でおととし閉店したクレマチスの丘、ヴァンジ彫刻庭園美術館併設の書店「ノハラブックス」で販売員をしていた岩村知子さんが、在庫書籍の一部を買い取って開いた。6席のテーブル席を用意し、コーヒーや紅茶(以上500円)を楽しみながら本を選ぶことができるようにした。

 岩村さんは「ノハラブックスが閉店することになり、こだわりの品ぞろえを目当てに来店していた人から、惜しむ声を聞いた。同店の利用客が引き続き来られる受け皿のような店を作りたかった」と話す。「学芸員が美術館関連書籍を刊行する際、丁寧に作り上げる過程をそばで見てきたので、それらの書籍を受け継ぐ使命感があった」とも。

 開店準備の約1年間、ポップアップショップやイベント出店を中心に、オンラインでの販売も行った。準備期間に、沼津と三島に1店ずつ個人経営書店がオープンした。「開店のうわさを聞いた時はライバル店の登場かと思ったが、イベント出店で店主同士交流が生まれ、互いの店を行き来する仲になった」と岩村さん。「店主の好みは似ているものの、世代や性別が違うためか、品ぞろえはかぶらない。3店を巡って楽しむ人もいて、うれしく思う」と笑顔を見せる。

 オープンから1カ月が経過し、通りがかりの来店が多いという。「市立図書館や三嶋大社へ参拝に行く人が立ち寄ってくれることも。これからは認知度を上げていきたい」と岩村さん。「地元の人が散歩ついでに立ち寄ってもらえたらうれしい。少し遠くの人が、三島に行くならここに寄ろうというような店になれたら」と話す。

 営業時間は10時~17時。水曜・木曜定休。

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