フランス人シェフのアンジェ・ドレミューさんが1月19日~21日、沼津市に滞在し、焼き鳥店で研修や、弓道、坐禅体験を行なった。
フランス・パリでコルシカ料理店を2店舗経営しているというアンジェさん。今回は母親のリタ・スコーリアさんと2人で日本を訪れた。2人は、串焼き専門店「串屋」(沼津市岡宮)2代目店主の土屋亜里沙さん宅にホームステイしながら、焼き鳥の串打ちや塩ふり、焼き方、炭火の火起こしなど3日間の研修を行った。沼津商業高校(清水町徳倉)弓道場での弓道体験や、三明寺(沼津市大岡)での坐禅体験も行った。
土屋さんは「2018(平成30)年5月に『musubi japon』プロジェクトの一環で、フランスで箸の使い方講座を行ったことが縁で、フランスとの文化交流が始まった。2023年にはフランスで串屋の焼き鳥のたれを現地の飲食店に紹介して回ったところ、アテンダーがアンジェさんに紹介し、気に入ってくれたことから今回の研修に至った」と話す。
アンジェさんは「日本の串焼きの塩のふり方とフランスのふり方が全く違い驚いた。日本食に触れることができ感動した。合気道を9年続けているので、弓道も体験してみたいと思っていた。実際に体験してみて、心を落ち着かせる禅のスポーツだと感じた。とても貴重な体験ができた」と話す。
土屋さんは「アンジェさんは飲み込みが早く、3日目には店のスタッフが納得する焼き鳥を焼くことができた。串屋のレシピを教え、アンジェさんの店でメニューに加えることも決まった。アンジェさんからはコルシカ料理を教えてもらい、日本とフランスの食文化交流もできた」と笑顔を見せる。