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沼津市歌を再編曲・再録音 地元音楽家が演奏、市制100周年記念で

レコーディングの様子

レコーディングの様子

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 再編曲した「沼津市歌」のレコーディングが1月21日、沼津市民文化センター(沼津市御幸町)で行われた。

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 同楽曲は1955(昭和30)年、沼津市と愛鷹村、内浦村、西浦村、大平村との合併記念として歌詞の募集を行い、応募157作品の中から市内の小学校長を務めた故高橋清さんの作品が選ばれ、同市出身で名誉市民の作家芹沢光治良が補作、作曲家の中田喜直が作曲した。同年7月1日に沼津市歌として制定され、現在は毎日正午に同報無線のチャイムで同曲のメロディーが市内全域に流れている。

 沼津市在住の音楽家川口三郎さんが編曲を担当した。ピアノ、管弦楽、吹奏楽の3パターンをレコーディングした。ピアノ伴奏は沼津西高校の大石和規教諭、独唱は沼津西高校の村まつ達彦教諭、斉唱は沼津市立沼津高校吹奏楽部、管弦楽は沼津交響楽団、吹奏楽は沼津市立高校吹奏楽部と沼津ブラス・フロンティアが担当した。

 収録した音源は、今年度内に同市ホームページで楽譜と共に公開するほか、正午の同報無線のチャイム音、市役所本庁舎電話保留音、市が主催する式典や教育現場などで活用する。

 川口さんは「明るくて元気のよい昭和30年に書かれた沼津市歌を、中田喜直さんの美しいメロディーはそのままに、前奏、間奏、後奏や和声進行などをノスタルジックにアレンジした。市歌の歌い出し『清く聳(そび)える』の部分が美しいのであちらこちらにちりばめた。風光明媚な沼津のいろいろな場所を想像しながら編曲した」と話す。

 市制100周年記念事業推進室の大木圭一郎さんは「市制100周年をきっかけに、先人の思いが詰まった沼津市歌を編曲することで、新たな市歌が多くの市民に親しみをもって歌ってほしい。世代を超えて歌い継がれ、次の100年に向けた郷土愛醸成を図りたい」と話す。

 川口さんは「レコーディングブースでリプレイし、各リーダーとミーティングの後ホールに戻ってリテイクを繰り返す作業は、楽ではなかったが、良いチームワークでレコーディングが進んだ。沼津市には素晴らしい音楽や、それを支えるスタッフがいるという事を再認識した1日だった。これからの100年に向かって大切な歴史を皆さんと刻むことができたことに感謝している」と笑顔を見せる。

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