同音楽祭は、国内の交響楽団などで活躍する演奏家で構成される「三島せせらぎアンサンブル」が出演する。2月8日から11日まで市内を中心に各所で開催される。
同アンサンブルは、2020年8月コロナ禍の文化芸術活動を支援する文化庁の事業で、三島市で行われたコンサートをきっかけに結成。メンバーは、1990年にショパンコンクールで歴代日本人最年少で3位入賞を果たしたピアニストの横山幸雄さんや、東京都交響楽団のソロ・コンサートマスターで、NHK連続テレビ小説「あぐり」のテーマ曲でソロ演奏を担当したバイオリニストの矢部達哉さんなど、著名な演奏家が多く、所属楽団でコンサートマスターや主席奏者を担う13人の演奏家が、所属を超えて同市に集まった。
初日の8日は、錦田小学校を訪問し演奏会を開催。同小高学年の180人に「子犬のワルツ」や「バレエ組曲『くるみ割り人形』より花のワルツ」など計8曲を披露した。
演奏会に参加した6年生の女子児童は「プロの演奏は初めてだった。動画やCDとは違って迫力があり驚いた」と感想を話す。
2日目以降は、静岡県内の子ども病院や商業施設でのミニコンサートだけでなく、トランペットスクールなども行う予定。2月11日にはメインイベントである「YouYou せせらぎコンサート」が「三島市民文化会館」(=ゆうゆうホール、同市一番町)にて開催される。
コンサートに向けて、バイオリニストの戸上眞里さんは「第1部は親しみやすい曲やきれいな曲を、第2部は本格的なクラシックの作品を2時間たっぷりと演奏する。演奏家も本気で取り組んでいるので、地域の人に足を運んでほしい」と来場を呼び掛ける。
第1部は11時開演。チケットは、一般=3,000円、高校生以下=1,000円。第2部は14時開演。チケットは、一般=5,000円、高校生以下=1,000円