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アーケード名店街で見学会 再開発前の歴史的建築探訪に多数の参加者

アーケード街の店舗跡地を見学する参加者(写真提供=中村真咲さん)

アーケード街の店舗跡地を見学する参加者(写真提供=中村真咲さん)

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 沼津本通防火建築帯見学会が8月26日・27日、沼津市町方町・通横町のアーケード名店街で行われた。

沼津本通防火建築帯見学会が行われた「アーケード名店街」内部の様子(関連写真8枚)

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 同通りは1954(昭和29)年に誕生。1階部分が店舗、2階・3階部分が住居となっており、各階の高さ、全面の柱の間隔などが計画的に作られた沼津市の美観地区指定地域。戦災復興の中で全国的に進められていた不燃化運動の下、当時は珍しい鉄筋コンクリートが使われるなど、先進的な防火建築となっている。

 現在は建物の老朽化や買い物客の減少などの課題を抱える中、準備組合が設立されるなど、同通りの再開発が進められている。再開発では、1階を店舗等の商業施設、2階~10階部分を住居とする複合型施設が建設される計画で、10月には解体工事が始まる予定。

 見学会は、解体工事が始まる前に歴史的建造物を多くの人に見てほしいと同組合が企画。同通りを懐かしむ地元住民や、建築やまちづくりに興味のある人など、市内外から約450人が訪れた。

 沼津市内から来た親子は「近所に住んでいるが、建物の中がどんな様子か見てみたいと思い見学に来た。スーパーが近所になくなり、買い物にも困っている。再開発では地域住民にとって利便性がある施設になってほしい」と期待を込める。

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