「心のままアート展」が11月2日から、ららぽーと沼津(沼津市東椎路)1階「沼津コート」ギャラリーを皮切りに、5つの会場で開催される。
2017(平成29)年から毎年開いている同展。主催するNPO法人「こころのまま」は障害特性など、さまざまな理由で社会参加が難しい当事者やその家族が、地域とのつながりを持つきっかけとなることや地域における多様なつながりが強くなることを目指して、アート作品の制作・展示などを通した、誰もが参加しやすい「環境づくり」や「仲間づくり」に取り組んでいる。
障害がある人たちの表現活動を長年にわたりサポートする美術家の中津川浩章さんがファシリテーターを務め、障害を抱える人と地元高校生などの学生サポーターが絵の具やキャンバスで自由な表現で交流する「こころのままアートワークショップ」で制作した計約250点を5会場で展示する。
同NPO代表の沼田潤さんは「今回は『よい交流をしよう!』をテーマに、アート作品を制作する障害を抱える子ども『色員(いろいん)さん』と学生サポーターがアートを通じて交流した。学生サポーターが色員さんをサポートするのと同時に、色員さんも学生たちをサポートしていて、それぞれが互いにないものを補い合っていた」と話す。
「会場では作品だけでなく、ストーリーも伝えられたら。今回はカフェでも展示する。店のファンが構えることなく日常に近い形で『心のままアート』に触れてもらえたら。障害者アートと呼ばれることが多いが、『心のままアート』という言葉が障害者アートの代名詞になれば。パンフレット表紙の作品『地球と月』をはじめとする250種の自由な表現を楽しんでもらえたらうれしい」とも。
展示場所と期間は、沼津コート(ららぽーと沼津内)=11月2日~12月1日、サンウェルぬまづ(日の出町)=11月19日~12月15日、cafe/day(沼北町)=12月3日~28日(月曜・第3火曜定休)、EART DINER(千本港町)=12月4日~28日(月曜・第1・3火曜定休)。田方農業高校で11月9日に開かれる「田農祭」でも展示する。