沼津市立第一中学校(沼津市丸子町)で11月4日、第一中学校と第二中学校の交流会が開催された。
俳優を目指す生徒にアドバイスする磯村勇斗さん(関連画像10枚)
2027年度に予定されている第一中と第二中の統合を見据え、両校の交流を深めることを目的に、第一中学校PTAが企画した。第一中と第二中の1年~3年の生徒約200人とその保護者が参加した。
交流会には第一中学校卒業生で俳優の磯村勇斗さんがサプライズで登場。トークセッションと「生徒Q&A」、じゃんけん大会、花束と記念品の贈呈などを行った。
磯村さんは「母校の体育館に来たのは何十年ぶり。自分が大人になったからか、小さく見える。中学時代はバスケ部に所属し、この体育館で練習していた。中学2年生の時にこの学校の3階の図書館の前で短編映画を撮影した。学校で上映して拍手をもらった時、仕事にできるなと直感で思い俳優を目指し始めた」と話した。
生徒からは「犬派か猫派か?」「得意な教科と苦手な教科は?」「俳優を目指しているが、お薦めの劇団は?」などの質問が寄せられた。
磯村さんは「僕は学校の統合を経験したことがなく、統合されることを寂しく感じる人もいると思うが、僕がはたから見ると新しい友達もできるし、青春という言葉が合う。楽しい3年間を過ごしてほしい」と呼びかけた。
第一中学校3年生の新谷奈々さんは「磯村さんがサプライズ登場の瞬間、とてもびっくりした。私たちの質問に気さくに答えてくれた」、仁王美緒さんは「磯村勇斗さんは英語が得意で数学は苦手だったと聞けて楽しかった。将来はフォトグラファーになりたい」、中村彩楓さんは「磯村さんが中学2年生の時に直感で抱いた夢が実現したのがすごい。将来は医師になりたい」と、それぞれ話していた。
交流会終了後、報道陣の取材に応じた磯村さんは「後輩たちが楽しんでいた様子を見ることができて安心した。俳優を目指している生徒もいて、すてきだなと感じた。あの場で言えるというのは役者としてのポテンシャルがあると思う。沼津は生まれた故郷で大切な場所。ちょっと歩いたら海があって、ふと後ろを振り向けば富士山が見える、こんなロケーションは全国でもなかなかない、自然の恵みを毎日浴びられる場所。企画・プロデュースする『しずおか映画祭』を来年以降も続けていき、エネルギーを映画に変換させて街の賑わいを作り、地元に恩返しできたら」と話した。