「厳冬海中みそぎ祭り」が1月12日、牛臥山公園(沼津市下香貫)内の小浜海岸で行われた。
楊原神社と大朝神社(同)の正月の伝統行事として天下太平と五穀豊穣(ほうじょう)を願って行われる同祭。厄年の男性や年男で構成される「神男(かみお)」と呼ばれるふんどし姿の男衆が、勇壮なかけ声を上げながらみこしを担いで真冬の海に入る。
沼津市が指定する「ぬまづの宝100選」に認定されている恒例行事で、例年、成人式の季節に行われ、多くの参加者や見物客が集まる。祭りは江戸時代から行われていたが、沼津大空襲でみこしが焼け途絶えていたという。地元有志が2002(平成14)年に再興し、今年で25回目を迎えた。
今年の神男は県内外から30~60代の男性16人が参加した。神男たちは「えんやーこーら、どっこいしょ」のかけ声とともに厳冬の駿河湾に勇ましい姿で入水(にゅうすい)。再び陸上に上がると、祭りの役員や参加者らから「祝い水」と呼ばれる冷水を浴びせられ、一年の無病息災を祈った。
沼津市出身で愛知県から参加した工藤忠賢さんは「初めて参加した。海水は寒いだろうと思ったが、寒くなかった。祝い水がとても冷たく感じた。海の中で大きな声を出し、みこしを担いで身の引き締まる思い」、沼津在住の三塚陽さんは「昨年この祭りを知り、今回初めて参加した。無事終えて、すがすがしい気持ち。家族や両親、周りの人たちの健康を願っている」と話した。還暦で赤色のふんどしで参加した沼津市在住の斉藤國利さんは「ずっと参加したいと思っていた。60歳の記念として参加した。家族の健康を願いたい」と話していた。
東京都から参加し猿田彦神役を務めた田中慎太郎さんは「4年前にこの祭りを見に来て、すてきな行事だと感じ、その翌年から神男として参加してきた。今年は猿田彦役を任せられたが、無事大きな役を務めることができた」と話す。