誠恵高校(沼津市沼北町)3年の牧内春弥さんと卒業生の門倉菜々香さんの陶芸作品が「二科展」に入選した。同展を主催する二科会が8月27日に発表した。
門倉菜々香さんの作品「刻印」 = 沼津・誠恵高校の現役生と卒業生の陶芸作品が「二科展」入選 5年連続
同校の生徒の作品が二科展に入選するのは2022年から5年連続。静岡県からは彫刻部の受賞・入選者79人のうち6人が選ばれ、そのうち同校から2人が入選した。
牧内さんの作品「Komodo Liminal」は、コモドドラゴンをモチーフにした陶芸作品。コモドドラゴン特有の皮膚や手足の質感を表現したほか、尾の部分にはレゴを使った。制作では、独特ないびつさを持つ手足の形状を追い求めながら、限られたブロックの中で何度も崩れる尾を作り直したという。
牧内さんは「首周りや足などを注目して見てほしい。どこまでがコモドドラゴンなのか、レゴの部分は変化なのか進化なのか、生物としての境界線はどこまでなのか考えてみると面白いと思う」と話す。
門倉さんの作品「刻印」は、古代魚ダンクルオステウスをモチーフにした陶芸作品。顔周りのひび割れや牙の形など、細部までこだわって制作した。制作では、ひび割れやうろこ模様の表現に加え、作品内部の凹凸にも苦労したという。口側から腕を入れて内部を掘る必要があり、幅が狭く暗い内部をライトで照らしながら制作を進めた。
ゲームが好きだという門倉さんは、ゲームに登場する武器やキャラクターへの興味を作品制作の原点に挙げる。ダンクルオステウスが古代の海で生態系の頂点に君臨していたことや、ゲームのラスボスのような姿に魅力を感じ、作品のモチーフに選んだという。
門倉さんは「ダンクルオステウスが化石となって残された姿には、長い年月の経過を物語る深いひび割れや傷が無数に刻まれている。『刻』という漢字には『刻む』ことと『時刻』の意味がある。刻まれたひび割れや傷を『印』として残すという意味を込めて作品名を『刻印』にした」と話す。
2人の作品は現在、国立新美術館(東京都港区)で開催中の「第110回二科展」で展示されている。9月14日まで。