熱海「起雲閣」に朝の連ドラ効果-来場者とのコミュニケーションのきっかけに

起雲閣の庭を眺める観光客たち

起雲閣の庭を眺める観光客たち

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 熱海にある文化施設「起雲閣」(熱海市昭和町、TEL0557-86-3101)がNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」にロケ地として登場し、話題を集めている。

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 同施設は1919(大正8)年に建築された別荘。実業家の根津嘉一郎や政治家の内田信也の別邸として使われた後、1947(昭和22)年に旅館として創業。山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治など多くの文人が投宿したことでも有名となった。2000年からは熱海市の所有となり、観光施設として開放するようになった。

 同施設は大正時代に建設された本館と、市内にありながら豊富な緑に包まれた庭園で知られる。今回撮影されたのも、主人公安東はな(吉高由里子)の生涯の友となる葉山蓮子(仲間由紀恵)が結婚するシーンで庭園が使われた。

 同館の中島美江館長は「撮影は3月19日の休館日に行われ、5月に放送されたころから来場者から感想を頂くようになり、コミュニケーションのきっかけになった」と話す。

 栃木県から同施設に観光で訪れていた40代の女性は「ドラマを見ていて、今回の熱海旅行に施設が撮影されているのを知った。以前より旅行のルートは企画していたが、今回ドラマのロケ地として見てみたくなりコースを追加した」と話す。「歴史のある建物でとても良かった。まるで、今ドラマでやっている大正期の世界に入り込んだようだった」とも。

 開館時間は9時~17時。入館料は、大人(大学生以上)=510円、高校生・中学生=300円、水曜休館。

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