三島駅近くに10月1日、ワークシェアオフィス「ShareS(シェアーズ)」(三島市寿町)がオープンする。
運営は、ライセンスプロデュースや子どもと母親たちをターゲットとしたイベント・コミュニケーション・プランニングを手掛ける「IPシンフォニー」(東京都中央区)。
同社では今回の施設開所に伴い静岡支社を開設し、同施設をメーンとした「ワークシェアオフィス」展開する事業を進めるという。施設では登録メンバーたちが受注した案件ごとにチームを組成し、課題の解決に当たる。
想定する登録メンバーは、地元地域を中心とした母親たち。支社長代理で企画担当者の野田千絵さんは「母親女性は、出産前に持っていたスキルに加え、子育てを通じて得たタイムマネジメントや情報収集力などが上乗せされている。一方、能力のある母親たちが活躍するのには、子どもの面倒や時間的制限が強く、社会進出に至っていない部分が多い。この企画では、ママならではのプロシューマー目線をより生かした提案を行っていきたい」と話す。
オープンに先駆け、9月30日に行われたプレオープニングパーティーには三島市在住の母親女性を中心に約30人が参加。事前登録会やトークセッションなどを行った。
トークセッションでは、広報支援や子ども連れでも利用できるシェアオフィス「コトリスラボ」(三島市)を運営する「Bizhope」の寺田望社長と、NPOサプライズ事務局長で「ふじのくにしずおか観光振興アドバイザー」の森嶋康代さんが登壇した。寺田さんは2児の母、森嶋さんは1児の母で仕事をこなす「先輩ワークママ」として、育児との両立や苦悩、仕事の喜びなどを話した。
寺田さんは「1人で全部抱えてしまいがちだが、両親や周囲のママ友だちなど、理解のある人と共有し助け合っていくこと、夫婦でも得意な部分や苦手な部分を共有することが大切」と話す。
森嶋さんは「正解をつかみ取るのではなく、つかみとった環境をどのように正解へ導くのかが重要。そのためには自身だけでなく、子ども・配偶者・周囲の協力が必要。いきおいと思い込みは大事だ」と話す。
今後について、野田さんは「スキルはあるが社会進出に戸惑っているママたちが、ここを通して自身のスキルアップや社会とのつながり、経験のシェアをしてほしい」と期待を寄せる。
営業時間は9時~17時。土曜・日曜・祝日定休。