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三嶋大社前にラーメン店「三代目十八番や」 出世運アップに「頼朝そば」考案

「頼朝そば」を持つ荻原店長

「頼朝そば」を持つ荻原店長

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 三嶋大社前に12月29日、ラーメン・ギョーザ専門店「三代目十八番や」がオープンした。

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 明治期から建つ呉服店の建物をリノベーションした同店。店舗面積は約50平方メートル。席数はカウンター席6席、テーブル席8席。

 三島市内で40年ほど中華料理店やステーキ店などを経営してきたという同店の3代目店長・荻野貴志さんは店の内装について、「テーブルや椅子、壁面の書画などを、地元で活躍する作家に頼み、従来のラーメン店と異なる雰囲気を作りたかった」と話す。「三嶋大社という観光地の前にあるので、来店客に作品を知ってもらうきっかけになれば」とも。

 「箱根西麓三島野菜」を使い、野菜のうまみを生かしたラーメンなどを提供する同店のメーンメニューは、2代目の荻野豊さんが考案した「三嶋拉麺(ラーメン)」(780円)。しょうゆベースのスープに箱根山麓豚を使ったチャーシューが来店客の人気を呼んでいる。このほか、三島ニンジンを練り込んだほんのり赤い皮が特長の「三嶋ぎょうざ」(6個500円)も用意する。

 先代の味を引き継ぎながら、同店のオリジナルメニューもあり、三嶋大社にちなんでネーミングした「頼朝そば」(1,100円)も人気という。同メニューは塩味をベースに三島産野菜を中心としたラーメンで、この地で旗揚げした源頼朝の「旗」を八宝菜やタケノコを使いイメージしている。

 貴志さんは「観光に来てくれる幅広い年齢層に味わえるよう、あっさりした味に仕上げた。源頼朝が戦の旗揚げを行った場所で提供するメニューなので、出世の原点となる商品を作りたかった。自身の出世祈願のためにも、ぜひ食べてもらえれば」と同商品の「ご利益」について話す。

 これまでドライバーやアパレルショップ、営業職などを経験したという貴志さんは、理由について、「父の背中を見ていて、飲食店は苦労が多く、大変だと思った」と話す。

「しかし、父の考案した三嶋ぎょうざなどの商品を引き継ぐべく、仕事を辞めて三代目になることを決心した。40年続く味や文化も一家の財産。それを後世にも受け継いで行きたいと思い、自身で店に立つことにした」と意気込む。

 「今後は頼朝そばだけでなく、うなぎやコロッケに次ぐ、新しい三島の名物をこの店から発信していきたい」とも。

 営業時間は、11時~15時。17時~21時。

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