田方自動車学校(函南町間宮)が5月9日、新サービス「職業訓練プログラム」を今年7月を目標に開始すると発表した。
1963(昭和38)年に開校し、2002年に現在の名称に変更した同校。取得できる免許科目は、普通自動車、中型・大型・大型特殊、普通2輪・大型2輪、フォークリフトや小型移動型クレーンなど。大型特殊やフォークリフトの常設教習施設は伊豆半島では同校が唯一の存在で、県内のほか、神奈川県からも教習生が入校する。
同サービスは運輸業や土木建築業などの企業向けのもので、業務に必要な中型・大型免許とフォークリフト・小型移動式クレーンがセットになった3コースを用意する。それぞれのコースには、業務に必要な幌(ほろ)かけや、効率化を目指した荷積みなど講習を3時間加え、免許取得後の即戦力化を目指す。
同校の大熊洋介さんは「免許を取得しても、チェーンや幌の掛け方、荷物の積載については入社後に先輩社員に教わるが、今回は即戦力の人材育成を目指して、免許以外の基礎も学んでもらう。長年培った教育のノウハウをもって、業界の担い手不足を解消していきたい」と話す。
同サービスは一定の企業が一定の条件を満たすと補助金が出る仕組みを導入。最大半額になるケースもあるという。大熊さんは「免許取得の費用を軽減し、会社が取得の後押しをすることで、求人に貢献できると考えている。自動車学校として、雇用を促進し、地域活性化の手助けができれば」と意気込む。