伊東の市街地を流れる松川で7月3日、「第61回松川タライ乗り競争」が開催された。
同イベントは今年で61回目。毎年7月最初の日曜に開催される伊東の夏を告げる恒例のイベント。イベントでは、参加者が松川に特設されたステージから約400メートルを、直径約1メートル・深さ約40センチのタライに乗り、しゃもじ形のかいでこいで速さを競う。個人戦・団体戦や観光客・外国人などの枠で行われる。
この日の気温は9時の時点で30度を越したものの、水温は18度とやや冷たい状況。来場者は好天に恵まれ1万2000人を記録した。
参加者は地元住民や観光客、中にはコスプレをする外国人旅行者らの姿もあり、242人が参加した。タライはバランスを取るのが難しく、上手に進行するのには川の流れにうまく乗ることが必須。競技中にはバランスがつかめず、何度も落ちる姿もあり、会場を沸かせた。
参加した東京都在住の30代の女性は「レースの途中でバランスを崩し、川に落ちてしまったが、周囲からも声援がありとても楽しかった」と話す。
レース結果は、観光客部門で東京都の栗島香(こう)さんが2分35秒で、国際戦はコロンビア国籍のメアヒ・ニヒト・ハビエルさんが2分35秒で優勝した。