三島市は「静岡県三島市ソーシャルデザインコンテスト」を開催することを発表し、6月28日に対象者向けの視察会を開催した。
同コンテストは、三島市を題材に福祉や環境、商店街振興や観光などの課題の解決策を考え、企画案として提案するもの。対象は全国の高校生以上の学生で、同企画を担当する地域ブランド創造室の小嶋敦夫室長は「三島の抱える社会的問題を学生たちの柔軟な目で考えてほしいと企画した。あくまでも社会的に有意義なことだけでなく、今後事業を継続していき起業できるビジネスモデルもここで生まれてくれれば」と話す。
今回は8月5日の応募締め切りを前に、三島の魅力と課題を知ってもらうために説明会が行われた。当日は地元大学だけでなく、東京工業大学・早稲田や慶應義塾など県外の大学など12大学35人が説明会に参加。楽寿園(三島市一番町)や、市内を流れる湧水、地元商店街など2時間の散策を行った。
後半には「大社の杜(もり)みしま」を運営する加和太建設(三島市文教町)の河田亮一専務が学生たちに自身の経験からビジネスを興すヒントを披露し「若い発想で何度もチャレンジしてほしい」と学生たちにエールを送った。
同イベントに参加した静岡大学3年生の野中はるかさんは「近くに住んでいて高校時代も三島だったが、ほかの学生たちの話を聞くことで、自分が感じてないことに特徴があることに気づいた」と話す。また「現在は子育て支援の問題を取り扱っているので、今回のコンテストにも自分の知識が生かせれば」とも。
小嶋室長は「多くの人に今回の情報を知ってもらいチャレンジしてほしい。市で行う公共活動と、企業が行う社会活動の両方のアイデアが出てくれれば。この活動を継続し、より魅力的な街にしていきたい」と期待を寄せる。
応募締め切りは8月5日まで。