三嶋大社目の前にある商業施設「大社の杜みしま」(三島市大社町)で9月10日・11日、イベント「柄(がら)ランド」が行われる。
同施設を運営する加和太建設(文教町)が新入社員研修の一環として行う同イベント。4月に入社した新入社員5人が、イベントの企画や広報計画を立案し、会場の設営や運営を全て行う。同企画を通して、プロジェクトの進め方や交渉術など社会人に必要な経験を体験することが目的。
新入社員たちは今回、「三嶋柄」をイベントのテーマに選んだ。「三嶋柄」は、かつて三島地域を中心に広く利用されていた「三島暦(こよみ)」と、白土で素地を化粧し、象嵌(ぞうがん)、線刻、かき落とし、はけ目、鉄絵、粉引きなど多彩な技法を使って仕上げる「三島茶碗」に使われていた模様を、現代的にアレンジしたもの。富士山や三嶋大社、地場産品のダイコン、ウナギなどユニークなモチーフが特徴。
プロジェクトメンバーの富永正道さんは「三島の魅力を表現した三嶋柄を多くの人に知ってもらいたいと思い、三嶋柄をメインとしたイベントをやりたいと考えた」と話す。
期間中、「世界初・三嶋柄のテーマパーク」と題して、9つの「柄」に関するコンテンツを用意する。場内は約150の三嶋柄を貼ったカラフルなビニール傘で装飾し、通常の施設と異なる世界観を演出する。
このほか、三嶋柄をプリントしたダンボール製の甲冑(かっちゅう)を子どもたちが着て、菓子類の詰まったくす玉を割るメキシコの遊び「ピニャータ割り」をする「三島合戦」も行う。イベント内では、くす玉を割るスピードを競う楽しみ方も提供するという。
同メンバーの清水洋和さんは「業務との兼ね合いの中の企画や準備に取り組んできた。コンテンツが決まらないという苦しさもあった中で、三嶋柄の魅力をどのように伝えようかと考えている。柄というテーマに飾られたイベントを見てもらい、三嶋柄の魅力に触れ、特徴を知ってほしい」と話す。
開催時間は10時~20時。雨天の場合は縮小開催の予定。