三島大社前にある「大社の杜みしま」(三島市大社町)で9月17日、展示イベント「大社の杜を、写真で三島にしよう」が開催される。
三島市出身で写真整理アドバイザーの内川功一朗さんが企画した同イベント。
初開催の今回は、同施設内に写真16点を展示。場内を三島市に見立てて、市内のフォトスポットを紹介する。撮影された写真はそれぞれQRコードを埋め込み、撮影スポットの特長や歴史などを知ることができる仕組みになっている。
主催者の内川さんは「きっかけは今年4月に発生した熊本地震。文化財の復帰では多くの資料、とりわけ写真が必要となった。三島は東海地震の被害が予想される地域で、三嶋大社をはじめとした歴史ある史跡が多い。昭和期からの歴史ある一般家屋も多く、近年は老朽化などの問題で建て替えを行う民家もある。今回のイベントを通じて、多くの人と一緒に三島の街の記憶を残したい」と話す。
会場では写真展示のほか、デジタル写真保存で使うスキャナー機器や、デジタルフォトアルバム機器の展示なども行う予定。「それぞれ特徴のある機器を集め、解説したい。各社の機材がそろうのはおそらく日本初ではないか」とも。
このほか、内川さんをはじめ、複数の写真専門家たちがデジタル写真の保存アドバイスを行うコーナーも設置。デジタル写真の楽しさを紹介するという。
内川さんは「今後は10月に街歩きを絡めたイベントや、11月には写真を集めた魅力紹介のイベントも企画している。デジカメ写真をプリントしない人や、写真整理の苦手な人にも、撮影する楽しさを共感していただければ」と参加を呼び掛ける。
開催時間は10時~17時。参加費は無料。