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伊東で恒例「たらい乗りレース」-海外組も合わせて230人超が参加

たらいレースに参加する大学生たち

たらいレースに参加する大学生たち

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 伊東の温泉街の中心を流れる松川沿いで7月6日、「松川たらい乗り競走」が開催された。

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 今年で59回目となり、地域の伝統イベントとなっている同イベント。コースの全長は約400メートルで、直径1メートル、深さ30センチほどの大きなたらいに乗り、大きめのしゃもじ形の櫂(かい)で川面を、バランスをとりながら進む。

 当日は国内だけでなく、海外からの参加者もあり、その数は230人を超えた。レースは宿泊先の浴衣を着用した「観光客レース」、小学生を対象とした「子どもレース」、外国人観光客を対象とした「国際レース」なども設定。

 その中でも話題を集めたのが、2012年から新設された「大学対抗レース」。同大会は11月・2月のイベントを通してポイントを加算する「大学対抗イベントTRYアスロン」の競技の一環として行われている。参加大学は地元だけでなく、東大や早稲田など都心の大学の学生がたらいおけに乗り、その大学の誇りを懸けてレースに挑んだ。

 優勝したのは東大チーム。地元伊豆の日本大学国際関係学部1年の柳翔さんは「とても悔しい。体力やレースなどには自信があると思ったが、偏差値でもたらいレースでも負けると思うと、とても悔しい」と話す。優勝した東大チームには賞金2万円が贈られた。

 同大会で大学対抗レースを担当する大塚眞さんは「参加した学生はレースも仮装も全力で楽しんでいた。大学生の活力とユニークな伝統行事が組み合わさることで生まれる新しい地域活性化の可能性を感じることができた」と振り返る。今後については、「参加してくれた大学生の再来訪を促進していくだけではなく、ネットやSNSを活用することで、たらいレースの面白さをもっと多くの若者に伝えていきたい」と意気込む。

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