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熱海で消しゴムはんこ作家の作品展 新たな「版描」ジャンル開拓

自身の新作と津久井さん

自身の新作と津久井さん

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 熱海サンビーチに面する「ホテルミクラス」(熱海市東海岸町)で11月1日から、「消しゴムはんこ作家 津久井朋子<版描(はんびょう)>展in熱海『フラワー・オブ・ライフ』」が開催されている。

 同展示会は、熱海市在住の消しゴムはんこ作家・津久井智子さんによる個展で、会場となっているホテルのエントランス部分には津久井さんの新作を含め26点を並べる。

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 最も大きい作品は、縦91センチ・横1.8メートルの新作。キャンバス内にある草木や複数のバラは、豊かな色彩で彩り、バラ独特の華やかな世界を表現している。

 出展作品はアクリル画材を使う。これまでのインク絵の具と異なり、画材の立体感や絶妙な色合いが表現できるという。津久井さんは「それまでの『消しゴムはんこ』と異なる質感を表現してみたかった」と話す。

 これまでの消しゴムはんこ作品とは異なる、立体感や質感ににだわった作品について、津久井さんは「消しゴムはんこの新しいジャンルを開拓したかった。大学時代に学んだ日本画を基礎として、素材や技法を取り入れた。これまでの消しゴム製スタンプよりも難易度は上がったが表現の幅が大きく広がった」と話す。

 今回の作品群に関して、津久井さんは、版画と点描をかけ合わせた「版描(はんびょう)」という新ジャンルを提唱する。津久井さんは「今までの消しゴムはんこに関しては、教えることで多くの人の参加があり認知も増えてきた。版描という新しいジャンルは、まだ誰もやっていない世界。可能性に着目し、成長していきたい。10年近く前の消しゴムはんこの世界もそうだったが、ほかに比較されない自由な表現ができるジャンルに挑戦し、消しゴムの可能性を見いだしたい」と意欲を見せる。

 同展は「ミクラス」創業10周年記念イベントの一環として企画したもの。同ホテルの山野邊文子さんは「津久井さんの作品は、当ホテルのメインターゲットである30~40代の女性に合うことから、2014年から展示会の会場として利用してもらっている。2015年には津久井さんの作品で彩られたコンセプトルームもオープンした。ファンだけでなく、作品を見てファンになった利用客も多い」と話す。

 今後について、津久井さんは「新しい世界に常に挑戦しながら、『はんこのお姉さん』としてのワークショップを今後も続けていき、自身が培ってきたノウハウを提供したい。ワークショップに参加し、新しい世界をのぞいていただければ、また異なった作品を体感できると思う」と話す。

 ワークショップは19日・20日の両日開催する。19日は「年賀状」、20日は「文字」をテーマに開催する。参加費は3,240円。