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伊豆長岡で妖怪「鵺」にまつわる伝統祭 地元中学生らによる「鵺おどり」も

頼政や鵺に扮(ふん)した地元中学生ら

頼政や鵺に扮(ふん)した地元中学生ら

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 伊豆長岡ゆらっくす公園(伊豆の国市長岡)で1月28日、地域の恒例行事「鵺(ぬえ)ばらい祭」が開催された。

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 同祭は今年で52回目を迎えた伊豆長岡地域で歴史のあるイベントのひとつ。実行委員の杉山さんは「この時期になると温泉利用者が減り、利用客増加を目的に始めたことがきっかけ。現在では温泉利用客だけでなく、多くの地元の参加者もいる」と話す。

 「鵺」は平安時代に宮中に現れたといわれる妖怪で、サルの顔・タヌキの胴体・トラの手足を持ち、尾はヘビという姿。「平家物語」では、弓の名士として知られ長岡に由来のある源頼政が、山鳥の尾で作ったとがり矢で射殺したという説話があり、それ以来ワラで作った鵺を弓で射落とす同祭の原型が出来上がったとされている。

 メインイベントの「鵺踊り」では、頼政や鵺に扮(ふん)した地元中学生らが書物に記された立ち回りを再現。会場に集まった約500人からは大きな喝采が送られた。

 ワラで作られた鵺を弓で射るコーナーも設けられ、見事に射た参加者には鵺が描かれた的が渡された。的を手にした参加者は「的は一年の縁起がよくなる賜り物。今年もいい一年にしていきたい」と話していた。

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