「沼津こいのぼりフェスティバル」を前に4月23日、「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours(アクア)デザインこいのぼり」が掲出揚された。
5月4日・5日に狩野川緑地で開催される同フェスは今年で33回目。
沼津を代表するイベントの一つとして、今回は8年ぶりに開場を狩野川緑地に移り、市民らが寄付したこいのぼりや、幼稚園児らが製作した320匹のこいのぼりが川沿いを優雅に泳ぐ姿を眺めることができる。
今年は、同市内浦地区が舞台となるアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の主人公のアイドルグループ「Aqours」をモデルにしたこいのぼりが登場する。こいのぼりは登場するメンバーのカラーをイメージした9匹。
こいのぼりをデザインしたのは、ホームページ制作会社「オフィスグルー」(沼津市)。同社スタッフの窪野岳さんは「地域の活性化を目指してデザインした。同作品のファンたちの新しいスポットになってくれれば」と話す。
こいのぼりの製作は、裁縫や洋裁を得意とする主婦ら5人でつくるこいのぼり制作ユニット「ミセス・ミシン」が担当した。同社が受注する「変わりこいのぼり」は同ユニットが完成させる。
窪野さんは「5年前にメンバーの1人であるリーダーの赤池由貴惠さんとの共同作業がきっかけ。変わりこいのぼりがニュースになったことがきっかけで、多くの受注があった。その受注に対応するため5人グループを結成し、さまざまな作品を制作してきた」と話す。
メンバーの1人の近藤静恵さんは「裁縫が好きで、家族のものだけでなく、仲間の依頼に応えてバッグなどを作ったことがあったが、こいのぼりのような大きなものは、この企画が初めて。とてもやりがいがあった」と話す。
こいのぼりはそれぞれがミシンを持ち寄って、共同で作業を行い、約5日の日程を経て完成する。メンバーの厚見千枝子さんは「大変というよりは、好きな仲間たちが集まったとても楽しい時間だった」と振り返る。
こいのぼりは地元内浦の小学生らの手形がうろこを表すユニークなデザイン。メンバーの平野百合子さんは「しっかり裁縫しているので、長持ちしてもらい、子どもたちが大きくなったとき、空を泳いでくれればきっといい思い出になる。自身らも励みになる」と話す。
今後について、メンバーの大塚佳代さんは「干物やトビウオなどさまざまな要望があったが、今後も多くの要望を実現していきたい」と意欲を見せる。
掲出は5月5日まで。x