長倉書店サントムーン店(清水町伏見)で11月4日、イベント「年賀状に使える!はんこ作りワークショップ」が行われた。
熱海在住の消しゴムはんこ作家・津久井智子さんを招いた。イベント内では、消しゴムはんこ制作のワークショップや、花柄をあしらった消しゴムはんこのスタンプ体験、津久井さんによるサイン会などが開催された。
今回のイベントに関して、同書店の長倉一正さんは「近年書店が減少している中、作家に来場してもらい体験できるイベントの一貫として津久井さんの企画を考えた。本を読むことだけでなく、作家とのコミュニケーションにより、本物に触れる書店づくりをしていきたい」ときっかけについて話す。
はんこ作りワークショップは予約制で10人が参加。今回のテーマは「年賀状に使えるもの」と題して、戌(いぬ)年にちなんで犬のキャラクターなどの消しゴムはんこを制作した。
参加者の女性は「前からとても気になっていて、近くで開催されるのを知ってすぐに応募した。思った以上に難しくなく、とても楽しかった。今年は消しゴムはんこで年賀状を作ってみたい」と話していた。
およそ10年の間で延べ2万人のワークショップを行ってきたという津久井さん。毎年この時期は年賀状をテーマにワークショップを行うことが多い。
津久井さんは「SNSやメールのようなフォントのコミュニケーションと異なり、自身の手によって作ったものなので、味わいが深い。通常の年賀状に消しゴムはんことメッセージを書き加えるだけでも、その人の温かみがつながる。手書きで全部作るのは大変だが、自身ではんこを作ることによって気軽にコミュニケーションが取れる」と消しゴムはんこの魅力について話す。