伊豆シャボテン動物公園(伊豆市富戸)で12月22日、同園に飼育するカピバラにゆず湯が提供された。
同企画は、冬至の12月22日に合わせて行われるもので、1996年に開始して今年で21年目。同園の冬の名物として定着している。
カピバラはネズミと同じげっ歯目の動物で「世界最大のネズミ」とも呼ばれている。原産は南米付近の水辺や茂みなどに生息し、100~130センチ程度に成長する。
カピバラがお湯に入る性質があるのは、同園が日本で初めて発見し、その習性にちなんだ入浴イベントを1年を通して行っている。
この日は雄のがんも・雌のキントキ夫婦を中心とした13頭の家族がゆず湯を楽しんだ。38度に設定されたお湯が音を立てて放出されると、カピバラたちは一目散に湯船に向かった。その後、地元伊東産のユズおよそ15キロが投入され、周囲はユズの爽やかな香りに満たされ、カピパラたちもうっとりした表情を見せた。
カピバラの飼育を担当する作田武志さんは「カピバラは寒さに弱く、肺炎を起こすこともあり、温度などにはデリケートに管理している。お湯に入ると体も温まり、うっとりしたいい表情になる。特にユズなどをいれるとよりリラックスしているようだ」と話す。
東京から祖父母と観光にきた根本怜衣ちゃん(5)は「初めてカピバラを見た。お風呂に入っている姿を見て、とてもかわいいと思った」と話していた。
ゆず湯イベントは毎日13時30分~。来年1月6日まで。