十国峠ケーブルカー(函南町桑原)が1月13日、「冬の夜空」観察企画を盛り込んだ「トワイライト運行」を始める。
1956(昭和31)年に開業した十国峠ケーブルカー。山頂駅の標高は770メートル。約100メートル下にある十国峠ドライブインを3分ほどでつなぐ。山頂駅周辺は周りの山々より高いため、相模湾や伊豆半島、三島や沼津の市街地、富士山などが一望できるパノラマスポットとなっている。
夜間は星空を眺めることができるため、同駅では昨年11月から、通常の16時50分の最終乗車から2時間ほど遅く運行を行う「トワイライト運行」を行っている。
今回の運行は、環境省が取り組む「冬の星空を観察してみましょう」活動の一環。同駅では天の川やオリオン座などが観察できるよう、「天の川観察シート」の投票シートを来場者に配布している。
同駅スタッフは「星空の観察を通じて、光害(ひかりがい)や環境汚染などを知ってもらいたい。十国峠は多くの星が観察できる場所。環境の良さや地域資源の素晴らしさも知ってほしい」と話す。
運行時間は18時50分まで。運賃は、大人・往復=720円、子ども・同=360円。