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伊豆・戸田の特産「タチバナ」オイル開発 地域の「香り」の魅力詰め込む

同商品と小松さん

同商品と小松さん

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 沼津の青果店「REFS(=レフズ)」(沼津市上土)は5月1日、「戸田橘 清香オイル」の販売を開始した。

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 同店は、2008年に沼津の上土商店街内にオープン。同店には伊豆半島や静岡県東部を中心とした野菜が並ぶ。同店の小松浩二さんは「どの野菜も自ら足を運び、生産者と会話して、商品のストーリーがある野菜を集めている」と話す。

 同店が販売を開始したのは、沼津市戸田(へだ)地域で栽培されているタチバナを使ったもの。

 タチバナは、日本に古くから野生していた日本固有のかんきつ類の一種で本州の一部、四国、九州などに自生しているのが確認されている。戸田地域は、タチバナの自生する北限として知られている。小ぶりな実は香り高く、酸味が非常に強いのが特徴。かんきつ類の中でも「香りの神様」と呼ばれているという。

 同商品はタチバナの香りに注目し、最も香りが高い昨年11月から1月末に収穫し。加工。タチバナの独特の渋味も再現した。「パスタなどの料理に使うと、渋味がコクに変化する。料理に深みが出る」と話す。

 昨年は少量の販売だったが、今年はおよそ250本を生産し、販売を行っている。小松さんは「今後も地元の産品を多くの人に使ってもらえるよう、魅力あるストーリーを紹介していきたい」と話す。

 価格は100ミリリットル=880円。

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