狩野川沿いの階段堤「かのがわ風のテラス」(沼津市上土町)で7月1日、「最も長い食用魚の列」ギネス世界記録挑戦が行われた。主催は、地元の干物加工メーカー63社で組織する「沼津ひものの会」。
沼津産の「アジの干物」をPRしようと企画した同イベント。関係者によると、沼津は「アジの干物」の生産量日本一を誇る一方、加工メーカーはピーク時の200社から現在3分の1の70社ほどに減っているという。
これまでの世界記録は岐阜県羽島市のサンマ2176匹。今回のイベントでは参加者約1000人が一人3匹、アジの干物を並べた。記録はアジの両端が次の魚に触れていないと成立しないため、参加者たちは慎重にアジの干物を並べていた。
並べたアジの干物の数は3287枚。総延長は534.31メートルに達した。会場では、ギネス世界記録公式認定員が認定の宣言をすると、参加者たちから拍手と歓声が上がった。
地元小学生の土屋裕一朗くんは「家族で参加した。世界記録に一緒にいられてとてもうれしい」と話す。裕一朗くんの母親の利恵さんは「なかなか得られない経験で思い出になった。並べた干物は家に帰ってみんなで食べたい」と話していた。